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なぜ、また株式分割を実施したのか?

今回の株式分割は、当社のB2Cビジネスの特性を活かした株主優待制度と関連しています。

まず、個人投資家の皆様から特にご要望の多かった「株主優待制度」を新たに導入するにあたり、単なる形式的な優待ではなく意味のある優待利回り」として実感いただける水準で設計したいと考えました。

翻って、株式分割を発表した決算発表直前の当社株価水準では、優待利回りが1.5%となっていました。これはグロース企業との相対感では有意な水準である一方、当社としてはより多くの個人投資家の皆様に中長期的なご支持を賜りたいとの思いから、さらなる利便性と投資機会の提供を志向しておりました。

優待制度において利回りを高める方法は大きく分けて、最低投資単位を下げる(=より少額で株主になれるようにする)、優待の金額自体を上げる、の2つです。今回は個人株主の皆様にご愛顧いただけるよう、両方を実施致しました。具体的には、企業価値に影響を与えることなく投資単位を引き下げられる手段として、「株式分割」を選択し、そのうえで優待金額を維持し、実質的に優待額を倍増した形となります。

これにより、より多くの個人投資家の皆様に株主になっていただきやすくなると同時に、利回りという観点でも実質的なメリットを提供できるようになりました。

実際、株式分割発表後の株価水準では、株主優待の利回りは倍増して3.0%と、グロース企業の相対感だけでなく絶対値としても意味のある利回りとなりました(足元の株価では4%超)。

株式分割をせず同じ効果を得ようとすると、優待金額を倍にすることになります。しかし、優待金額を過度に引き上げると本業の収益性を圧迫し、結果的に最も大事な株主価値を毀損する恐れがあります。これは本末転倒であり株主の皆様の望まぬ結果となると考えております。

加えて、東京証券取引所が全上場企業に対し「最低投資金額10万円程度」という基準を要請しておりますが、株式分割によりこの基準を充足する状態となっております。

最後に、当社のM&A戦略は、短期的な業績変動ではなく中長期的な企業価値の向上を目指すものです。株主の皆様に、当社のこうした取り組みに対するご理解を少しでも深めていただけるよう、今後とも丁寧かつ誠実な情報発信に努めてまいる所存です。

何卒、長期的な視点でのご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

Tag: 2025年5月30日 回答