社債を発行して資金を調達する主な理由は、資金調達手段を多様化することで、借入余力の極大化を図るためです。
M&Aを成長戦略の核とする当社は、これまで主に銀行借入によるデットファイナンスと、公募増資によるエクイティファイナンス、加えて、株式対価のM&Aをバランスよく実施することで、財務規律を維持しながら成長を続けて参りました。
M&Aはスピードと情報管理の観点から、少数の銀行から買収資金を一時的に借り入れる「ブリッジローン」での資金調達が望ましいと考えており、これまで「ブリッジローン」で借入を行ってきました。
短期的な「ブリッジローン」を提供する銀行にとって、それを長期的な「パーマネントローン」に借り換えられるかどうかは、貸出可否を決める判断軸のポイントとなります。その観点で「パーマネントローン」に(銀行融資だけでなく)社債を活用することができることは、借入余力の極大化に繋がると考えております。
また、資金調達手段の多様化は金融機関との交渉力を高めていくことに繋がるので、その観点からも重要であると考えております。 更に、現在当社はまだ創業8期目ですが、今後順調に利益蓄積が進むことで、現在の当社の株式会社日本格付研究所(JCR)による投資適格「BBB+」の信用格付けが、社債市場のボリュームゾーンとなるA格ゾーンとなれば、借入余力の極大化に繋がると考えております。