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北米事業のオペレーション改善の進捗状況は。

鋭意改善に取り掛かっております。

  • 北米事業のオペレーションミス発覚の経緯

北米では、M&Aで店舗を一気に取得し、クレーンゲームの景品をノンキャラクターのぬいぐるみから、北米でも人気のある日本IP景品に入れ替える、あるいは追加投入するというビジネスモデルを展開しています。入れ替え直後の店舗の売上は3倍程に大きく増加し、景品販売スピードも向上しました。

しかし、入れ替え後しばらくして売上が低下し始めた店舗群を調査した結果、景品補充が不十分な状態で長期間放置されていたことが発覚しました。

景品補充が追いつかなかった原因は現場の管理不足ではなく、PMI時の「判断ミス」でした。北米では2024年にNEN、2025年にPlayer One、BARBERIO、VENU+及びNewo Enterprisesの店舗を取得し、約12,000店舗へと規模を拡大しました。その際、各社のオペレーションを統合するにあたり、最も規模が大きくオペレーションが確立していたPlayer Oneに全社のオペレーションを統一しました。

問題は、Player Oneが「有人のゲームセンター店舗(約110店舗)」中心の会社であったことです。そのオペレーションのまま、「無人のミニロケ店舗(約10,000店舗)」中心のNENに対しても「集めた現金を毎日銀行に入金する」という指示を出しました。その結果、NENの約200人のラウンダーは、店舗間の距離が日本とは異なり車で1~2時間程度かかるにも関わらず、「毎日4~5箇所を巡回しつつ、銀行にも行く」というハードルの高い業務に忙殺され、本来の目的である景品補充のための巡回頻度が4割も減少してしまいました。

  • 改善策

2025年11月頃から売上低下に気づき、現地調査を行った結果、「毎日銀行入金による現場の混乱」という原因を特定し、このルールをやめる決断をしました。その結果、2月以降は巡回回数が回復傾向にあります。

  • AI業務アプリ「Kiddleton Force」とオペレーション正常化の時期

ラウンダーが補充作業を効率的に行えるよう、自社開発の業務用AIアプリ「Kiddleton Force」を導入しました。AIが、補充ルートの計算や、景品補充状況の画像処理を行い、ラウンダーの業務効率を改善するアプリです。

このアプリは、国内事業で既に成果が出ているコンテンツをもとに作成しています。

一つは外貨両替機事業の「外貨両替機の現金補充ルートを計算するAI」です。外貨両替機事業では、それまで人力の手作業で行っていた現金補充ルートの策定を自社開発のAIツールに計算させました。具体的には、

  • (日頃の利用頻度、通貨等を勘案し)どの両替機を補充すべきか
  • どのエリアを優先すべきか
  • ルートはどのように回るのが効率的か

等の様々な変数をふまえてAIに計算させています。その結果、一人当たり補充件数が20%増加しました。これにより、外貨両替機事業の売上高はグループイン後の全ての月で前年同期比増収し、グループイン前後の11カ月間のEBITDAを比較すると1.5倍の増益となりました。

二つ目は、国内アミューズメント施設「GiGO」の店員が使用している「GiGO NAVI」というアプリです。これは、従来はバックヤードに戻らなければ確認できなかった台当たりの売上高や景品在庫状況の他、オペレーションマニュアルの搭載や棚卸業務化など、マニュアルやエクセル、人間の経験と勘に頼っていた業務を、平準化することに貢献しています。

これらの既に社内で一定の成果を出しているツールをもとに、北米事業の業務アプリ「Kiddleton Force」を開発しました。

「Kiddleton Force」は、広大な米国において、単なるルート案内ではなく、景品の売れ行きや、現金の溜まり具合、店舗間の移動時間、設置先との契約内容等、あらゆる変数を考慮したうえで「今日はどこをどう回るべきか」という最適なルートをAIが計算し、アプリに表示します。

景品ごとの販売スピードの違いをAIが学習し、現場スタッフの勘に頼らず「どの機械にどの景品を入れるべきか」を具体的に指示します。

さらに、景品補充後の写真をアプリにアップロードすると、その店舗での景品の補充具合が一目で確認できます。また、これまで手作業で本社に報告していた各ゲーム機の売上データなども、写真を撮ってアプリにアップロードするだけでAIが数値を解析し、データベース化される仕組みを構築しました。

仕組みは整備されたものの、それをすべての店舗で、すべてのラウンダーが完全にこのサイクルが回せるようになるまでには少し時間がかかります。そのため、今期の上半期はまだ回復途上となりますが、下半期からはこの改善策がフルに効果を発揮し、本格的に収益が回復してくると見込んでいます。

  • 新店出店

また、北米拠点網の拡大を背景に、全米大手チェーンとの一括導入契約が活発化しています。

従前よりお伝えしてきましたWalmartとは、ミニクレーン1~2台程度の狭いスペースからは順次撤退し、面積が5倍〜10倍のテナント区画へ新規に出店することを想定しています。

世界最大級の映画館チェーンであるAMCのほか、大手チェーンへの出店も進んでいます。AMCとは170箇所への出店契約を締結し、4月までに設置を完了する予定です。全米で1,500店舗以上を展開するレストランチェーンApplebee’s とは、まず85店舗の出店契約を締結しました。

Tag: 2026年3月31日 回答