M&A前の想定では、Walmartの一部閉店により、M&A直後は月次売上が逓減するリスクがあると見込んでいたため、バッファーも含めてNENの株式をEV/EBITDA 3.6xで取得しました。
しかし、当社はPMIを迅速に進め、①SWAP後の売上が想定以上に増加しました。加えて、このSWAP効果が高かったことが注目を集め、②新店出店の引き合いを数多く受けました。
結果的にWalmartの一部閉店による売上影響を速やかに相殺し、既に月次での連結売上は YoYでプラスに転じており、現在も売上は成長軌道に乗り、極めて順調な立ち上がりを見せています。
①売上増要因: 既存店舗のSWAP効果
-SWAPによる売上増が予想を上回る効果(515店舗平均の既存店成長率+110%)
-6月下旬より「サンリオ」や「ゴジラ」等、人気の日本IP景品を投入開始
-今後さらに日本IP景品を続々と投入予定
②売上増要因: 新規出店の増加
-上述のSWAPによる売上倍増の効果をフックに、新規出店を営業
-結果、M&A前は想定していなかった新規出店が進捗
-月間の新規出店数が月間のWalmartの閉店数を上回り、店舗数は現在純増
-更に、閉店が進捗していたWalmartでも新規出店を獲得(ご参照:Q. 北米事業でのWalmartとの取引状況について教えてほしい。)
①②共に想定外のポジティブ要因として、期初予算対比では積極的に予算外のコストを先行投資として計上しておりますが、将来の中長期的な利益を飛躍させるための成長投資として続けてまいります。
日本アニメIPという世界的なコンテンツを、北米個人消費者に直接的に提供するプラットフォームという形態で、M&Aに加えた当社の新たな成長ストーリーだと考えております。